「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
会話がないのも苦にならず、沈黙さえも日常の中にあったあたし達。
空気のように心地良い静けさに。
このまま流されちゃいけない!!って、白い羽を生やしたチビ美奈子が星の付いたステッキをブンブン振り回しながら抗議してきた。
あたしもそう思う。
一方では黒い羽を生やしたチビ美奈子が煙草を吹かしながら、流されちゃえよ!ヤっちゃえよ!!って下品な薄ら笑みを浮かべながら突っついてくる。
このまま流されたい。
絞まりのない水道の蛇口からチョロチョロ流れる水のように、ダラダラ関係を続けたい。
そして気付けば三・十・路!!
そこで思考を閉ざした。
2番なんてヤだ!
好きな人の側に居るだけでは、もう満足出来ない。
あたしは1番じゃなきゃイヤだ!!


