「・・・ここ?」
普段通らない西口は、同じ町でも雰囲気が違った。
飲食店が多く幾つかの店の看板がまだ点いてて、東口に比べて明るかった。
駅からスタートし程なくして着いた場所はマンション。
益々分からなくなり、ホントに合ってるのかって何度も地図を見直した。
コンビニから5件隣、斜め前には1階が飲食店になってるビル。
キョロキョロ見回しても、地図と同じ場所にそれがある。
「やっぱりここ?」
うぉう!うぉう!うぉう!
もしかして、あの女が住んでるマンションっ?!
そう考えるとちょっと怯んでしまう。
「・・・いい加減にしなきゃ。」
あたしはマンションの入口を睨み付けた。


