可愛げのないあたしだから、激甘ライフにならないのは確かだけど。
あの時プライドなんか投げて、智幸に縋り付けば何か変わってたのだろうか。
『そんな女とは別れて!あたしだけを見て!!』って。
あの女とメールしてても、電話する為にわざわざ外に出る姿見てても、
今は何も言えない。
だって彼女じゃないから。
悔しさと敗北感。
「う~~!」
グシャリ。
力を込めたらアルミ缶が潰れて中身が溢れた。
「もういい!飲も!!飲むべ!!」
戸棚に閉まってあったおつまみカワハギと野菜室からもう1本ビールを取った。
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