「智幸がそのメール見せた訳?」 一瞬ビクッと彼女の肩が揺れた。 「あんたらの付き合い方に口出しも文句も言うつもりないけど、あんたの言い分押し付けるの止めてくれる?」 「なっ!!」 「何もかも分かった様な口聞いて。マジ腹立つ。」 トントン。 箱から取り出した煙草のフィルター側をテーブルに打ち付けた。 トントントン。 「あんたが勝手に想像すんのは自由よ。」 トントン。 「ただ知った風な口聞くなっつーの。」 「っ!!」 彼女の顔がみるみる赤くなった。