シャツのボタンを閉め終わった光梨が、あたしの顔を覗き込みながら話しかけてきた。
「なぁ」
「ん?」
「まだしんどいか?」
あたしが返事する前に、光梨は自分のとあたしのおでこを引っ付ける。
「うわっ!なんか一瞬で熱くなった!」
「気のせいだってば!」
無理矢理押し返して布団を被る。
だって顔を上げたら真っ赤なのがばれちゃうから。
そういうのあんたは慣れてるかもだけど、あたしは緊張するんだからね。
あんたのせいで心臓壊れたら許さないし。
「ははっ!大丈夫そうなら遊び行くか?」
「え?」
「ストレス、溜まってんだろ?」
その優しさが、弱った心にじーん…と染みた。
ずるいよ…
こんなにもあたしの心を揺さぶるなんて……
その気がないのに
優しくしないでよ…………
「行こうぜ」
「何?」
差し出された光梨の右手を見つめる。
分かってるけど…
恥ずかしくて素直になれない。
カレカノでもないのに繋いじゃっても良いのかな?
今日くらい
………良いよね?


