「亜莉沙の顔…真っ青だよ?」
あー…
そういえばここ一週間、ストーカーが気になってまともに寝てない気がする。
道理で足元がふらつくわけだ。
寝てもいつも黒い影に高い崖から突き落とされて、夢から覚める。
もうその夢を4、5回は見たと思う。
その度に汗だくで起きて、光梨に心配されて…
相手の顔は闇に包まれていたため、はっきりとは分からない。
だけど、身長はあたしより少し高い165㎝くらいと思われる。
男にしては少し小柄かな。
「亜莉沙、こっち!!」
「え…」
ここあに腕を引かれるままついて行くと保健室だった。
「まぁまぁまぁ!妃崎さん早く寝なさい!」
あたしの顔を見て心配してくれた保健の先生が近付いてきた。
「先生!先に足見てあげて!」
先生だろうと余裕でタメ口のここあにイスに座るよう促される。
「どうしたの?」
「別に何も無いです」
「相談してくれて良いのよ?」
「……、……ストーカーに…」
その瞬間先生の手からピンセットが滑り落ちた。
「あなた…そんなのまで居たのね…」
そんなのまで…って。
少し苦笑しながら先生を見ると、先生も苦笑いで傷の手当てを続けている。


