「あっ!光梨待って!」
置いてかないで…!
一人にしないで…!
なんだかこのまま居なくなっちゃう気がして。
ぐいっと光梨の服の裾を引っ張ると、光梨が振り返って、勢い余ってそのまま光梨の胸に飛び込んでしまった。
「…どした?」
あたしを離しながら言う光梨。
ほんのり色づく顔で覗き込んでくる光梨が色っぽくて、つい赤面してしまう。
離れたのが寂しくて。
「もう一回、ぎゅってして?」
……やっぱり今日のあたし、おかしい。
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一夜明け、レースのカーテンからは眩しい朝日が差し込んでいた。
「……朝…、か…」
重い頭を無理矢理起こすと、ベッドの側に置いてあるケータイがぺかぺか光っているのに気が付く。
手に取ると“新着メール一件”の文字。
恐怖で震える指先で画面を開いた。
……メールはやっぱり例の奴から。
おはよう。
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今日も可愛いだろうね。
君に会えるのを楽しみにしてるよ。
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一見カップルのようだが、相手はあたしの見たこともない奴で。
薄気味悪く感じながらリビングに降りて行った。


