「一緒に登下校しなくて大丈夫か?」
「うん、平気」
怖かったけど強がって光梨の腕から離れた。
少し寂しく感じたのはきっと気のせいだ。
ふらふらとおぼつかない足取りで立ち上がった時、光梨の目が真ん丸に見開かれた。
「何?」
「そのカッコ……」
「あー…、ここあに貰った」
「…まじかよ」
そう言って苦笑する光梨。
「どうしたの?」
何か不都合があったのか…
心配しながら近寄ったのに、近付くな…と咎められた。
………ああ。
この恰好がキモすぎて見てられなかったわけだ。
だから頭抱えて座り込んでるんだ。
「目障りですみませんでした〜」
あたしが少しむくれてリビングに歩き出そうとすると、腕を捕まれた。
「違うんだよ!」
「何が?」
「その…あの…」
光梨にしては珍しく歯切れが悪い。
「その…。……襲いそう…だから…」
「なっ!?」
こんな堂々と言われたのなんて初めてで、不覚にも真っ赤になってしまった。
「そーいう反応するから!!」
するから…何??
「もう良い!!!」
そのまま光梨はあたしの隣をすり抜けて、リビングに戻って行った。


