ここあが鏡の前にあたしを立たせて、ぱぱっとメイクをしてくれる。
メイクとかまともにしたことないなあ。
さすがここあ…
「わぁ…!!」
少し経つと、鏡にはあたしとは思えないようなマシな顔が映っていた。
「ありがと、ここあ!!」
ここあに力いっぱい抱き着くと、ここあはうっすら頬を染めた。
「大丈夫、楓君落ちるよ、絶対」
そんなことを言いながら、顔を覆うここあ。
「えっ!?どしたの?」
「亜莉沙…」
「な、何?」
「可愛すぎるよ…」
ため息混じりに聞こえたその声の心理は分からなかったけれど、言われ慣れていない言葉に少し浮かれた。
「お世辞ありがとね!」
「お世辞じゃないってば」
この声は浮かれているあたしの耳には入らなかったけど。


