その時、パタパタと近付いて来る足音が聞こえた。
「亜莉沙ー!買ったー!」
「良かったね」
黒い紙袋をこれみよがしに見せつけながら、ここあが隣に来る。
そんな姿まで尊敬するほど女の子らしい。
羨ましいよ、本当。
あたしは可愛くないなあ。
ホントはもっと素直になりたいのにな。
「ぅおっ!?楓君が居る!!」
「人を化け物扱いすんなよ」
少し拗ねる光梨にすんません…と頭を掻くここあ。
なんか変わった組み合わせだな。
「ぃ…行こっか。亜莉沙」
「うん」
少し気まずそうに後ろを振り返るここあを引っ張って店を出ていく。
その間、少し振り返って
「女の嫉妬は醜いよ?」
いつか誰かが言ったセリフを投げ捨て、鼻で笑ってやった。
「な……っ!?」
後ろで女達が驚く気配がしたが、振り返ると爆笑しそうだったので、そのまま前を向いて歩いた。


