半ば呆れながら振り返ると、やっぱり満面の笑顔の光梨が立っていた。
そして両腕にケバいギャルを引き連れている。
「ん?俺?かわいこちゃん達とデート中だけど」
「やぁだ。もう楓ったらぁ〜」
そう言いながら、光梨の肩をツンツンする右側のギャル。
何、こいつ等。
軽く頭がクラッとした。
すると、光梨がいきなり、左手で柔らかそうな前髪をクシャッと掴んだ。
「でも妃崎…、残念だけどそれで外歩いちゃいけないよ?」
は?何で?
脚が太いの丸分かりだから?
うるさいな、黙っとけよ。
女両手に引き連れてるチャラ男に言われる筋合いはない。
あたしにはお世辞でも可愛い…って言えないのか。
「両手に花なアンタに言われたくない」
「そーじゃないよ、可愛い過ぎるんだよ」
瞬間顔がポッと火照るのが分かった。
こんなセリフ岡安先輩にしか言われないから慣れてないんだって!!
二人のギャルがどうせお世辞よ…って顔で睨んで来る。


