sweet bitter love.



おはよう!
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今日もなかなかいい天気だね。

ほら、指輪の形の雲があるよ。

可愛いね。いつか僕も君に指輪を渡せる日が来ると良いな。


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知らねぇよ。

勝手に言ってろ。


もしかして変質者ってコイツ…?

あたしを捜してうろうろ?

きもっ。


鳥肌が立った腕を摩りながら、ケータイを閉めようとした。


したんだけど、一つ不思議な点に気づく。


“ほら、指輪の形の雲があるよ”

ほら…?

確かにさっきは指輪の形の雲があった。


でも今はいくら青空を煽っても、指輪の雲は見当たらない。


ちょうどメールを向こうが打っていた頃に…あった、んだよね?


しかも、“ほら”…ってことはきっと同じ場所で見ている。


それとも、違う場所でもたまたま似た雲が流れていたのかな。




後者だと願いながら、ゆっくり振り返ると、ぽんっ!と肩を叩かれた。


「ひゃ…っ!?」

「えっ!?」




「あ……こ、こあ」


若干語尾が震えていたのは気のせいだと思いたい。


「どしたの怖い顔して」

「え?そうかな?」


顔をぺたぺたしながら笑うと、首を傾げながらも見過ごしてもらえた。