小さい頃。


お隣りの楓君と、あたしと、お兄ちゃんと。


三人で遊ぶのが楽しくて仕方なかった。




隣には楓とお兄ちゃんがいつも居たから、それが当たり前になっていたのに


ある日、二人は居なくなり


あたしは一人ぼっち。




取り残されたあたしはただ泣く以外の術を知らなかった。




なのに、今。


隣で君が笑ってくれてるのが夢みたいで




今もただ泣く以外の術を見出だすことが出来ないでいた。