…あ、居た。
校門にもたれ掛かって腕を組んでる色男。
カッコつけちゃって。
「すみません、待ちました?」
「…いや」
静かに首を振る岡安先輩。
クール…って言えば聞こえは良いけど、正確には無愛想。
少し歩いて学校から離れると、いきなり立ち止まってこっちを見つめて来た。
「どうする?今日は。
俺ん家?亜莉沙ん家?」
………………。
いきなり呼び捨てか。
すげー喋ってますけど。
「あー…すみません。あたしん家は……」
「何で?…ってかタメでいーよ」
そんなの光梨居るからに決まってんじゃん!
…とは言えず
「ちょっと…ね」
当たり障りなく切り返した。
「…ふーん、じゃあホテル行こ」
自然に繋がれた手を見ながら曖昧に頷く。
「……うん」


