「んじゃあ気をつけて帰れよー」
怠そうな担任の声で終礼が終わった。
担任が教室から出て行ったと同時に、それぞれが動き出す。
「亜莉沙ぁ!帰ろ〜」
すると、ここあがあたしの机に手を置きながら話し掛けて来た。
カバンの整理をしていたあたしは、顔を上げて少し気まずい笑みを返した。
「どーしたの?」
「あの…、…」
「…あっ!ごめん!」
そう言いながら窓を覗き込み、ほら岡安君待ってるよ!…と校門を指差した。
「ごめんね?」
「良いって!早く行きな!」
ここあにすごい力で背中を押され、つんのめりながら教室を出た。
ここあは他の子と帰るみたいだし…、大丈夫かな?
最近、不審者が学校の近くで見られたらしい。
あたしはまだ見かけたことないけど。
大丈夫だよね……?


