「私、未来であなたに会いたかった…」
「生まれ変わっても必ずお前を…」
〜〜♪〜♪♪
大音量で鳴り響くケータイを手にとる。
「良いとこだったのに…」
あたしは、人気の、土曜の深夜枠にも限らず平均視聴率27.5%をたたき出す驚異の新ドラを見ていたところだった。
この話はタイムスリップのファンタジー。
やっぱり新撰組っていつになっても人気なんだな、うん。
あぁ、土方さんがなんて言ったかわかんなかったじゃないか。
良いところを邪魔されたあたしは猛烈に不機嫌なまま応答する。
「もしもし!?」
『……』
「こんな時間に!もう明日ですけど!?」
『…わ、わりーな。んにしても怒りすぎじゃね?』
この、人の都合は考えようとしない自由奔放な性格。
アイツと似ていることがまたあたしの癪に触る。


