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「亜莉沙の卵焼きおいしそー!」
「いる?」
「良いの!?」
「うん。はい、あーん!」
あたしがここあの口の前に卵焼きを持って行くと
「あーん!……んまっ」
「そ?ありがと」
おおげさに喜んでくれて、思わず頬が緩んだ。
ここあは、うちの母親手抜きなんだよねー…とお弁当を見せてくれるけど、そんなことないと思う。
ちゃんと栄養バランスも考えてあるし。
…母親の、“愛”を感じる。
羨ましいなんて感情、どこかに捨てて来ちゃったけど。
「じゃあ明日、作って来よっか?」
「まじで?やったあ!!」
予想以上に喜んでくれるここあをにこやかに眺めている時だった。
「亜莉沙〜!!」


