「ぇ?」
楓のもともと大きな瞳がさらに大きく見開かれる。
何に驚いてんの。当てられたこと?図星だったわけ?
「あたし達は同居しても恋人になっても一度も躯を合わせようとしなかった。何でだろうね?
そういう雰囲気になっても楓がブレーキをかけてあたしを抱いてくれなかったよね。
抱かれてたら……あんたを躯で繋ぎ留めれたのかな」
「…何言って…っ」
「そうだよね。オトコだもんね。綺麗なオンナに迫られちゃ溜まった性欲吐き出しちゃうよね。
あたしが…心が繋がってるから大丈夫だとか、好きな人との行為は大事にしたいって……そんな処女みたいなこと考えてたからダメになっちゃったのかな?あたし達」
「……」
やっぱり人は純白なままじゃ
ダメなんだね。


