「ホント、あたし何してんだろ…」
昨日の電話は時刻と場所だけ教えられて、そのまま切られてしまった。
そして…あたしは何故かその場所で待っていたりする。
それにしても
「遅いなぁ…」
今の時刻はもう集合時間を20分超越している。
自分で呼んだくせに。
噴水に腰掛けて足をぶらぶら揺らしてみせる。
ヒマだなぁ。
バッグからケータイを取り出すも、彼からの着信は入っていない。
何かあったのかな?
何も無ければ良いんだけど。
…って、何で心配してんの。
浮気したような奴を。
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でもその日、
彼が来ることは――…
無かったんだ。


