朝食を食べ終わり、あたしがローファーに足を突っ込んでいると、上から声が降ってきた。
「ちょっと妃崎待てよ!!」
「…は?」
上を向くと、少し顔をむくらせている光梨。
まだモグモグと口を動かしてソーセージパンを頬張っている。
「別に一緒に行かないし」
「え?行かないの?」
「行かないよ」
あんたとなんか行ったら多分学園中大騒ぎだよ。
校内新聞のトップ飾れるかもね。
現に昨日もばらばらに登校したでしょ。
「じゃね」
「ちょ…ッ」
まだソーセージパンを食べ切れてない光梨を置いて外に出る。
冷たい風が頬に突き刺さって少し痛い。
今日も外は寒い。
明日も寒いだろう。
春はまだまだ遠い。
なのに、あたしの中の日常は
アイツによって壊され始めていた。


