「もう一回行くぞ!」

「………」


もう六回乗ったんだけど。

何回乗る気なんですか。


げっそりしてるであろう顔で悩殺スマイルな彼を睨みつける。




「手、…繋いでよ」


ヒーローならあたしを助けてくれるでしょ。


…ってか今さらながらあたし、すごいこと…言ったよね?




__フッ




あたしにだけ向けられる笑顔は一段と輝いて見えて、きゅん…って胸が悲鳴を上げた。


黙ってあたしの手を握ってくれた楓を一層愛しく思った。


















でも、






「ぎゃぁあぁぁあぁあぁあっ!!!」


怖いもんは怖いー!!!!