「亜莉沙さん、今日は何時まで入るんですか?」
「ん?えーっと…9時だったかな」
「じゃあ一緒に帰りましょ」
「うん!」
光梨と付き合い始めてから早くも一ヶ月が経とうとしていた。
最近東京に上京してきた光梨。
大学は那智君と同じところに編入したみたい。
そして、今のあたしはというとバイト中だったりする。
大学の近くのカラオケ店で働いている。
で…今話し掛けて来たのは櫻井勇躍(サクライユウヤ)君。
バイトの後輩であたしを慕ってくれる弟みたいな存在。
「あ!お客さん来ましたよ」
「「いらっしゃいませ〜」」
笑顔でお客様を迎え入れるフロントがあたしの担当。
たまにクレーマーが来たりすると大変だけど、厨房なんかに比べると幾分楽な仕事だと思う。
「「「「「おつかれ様でしたー!!」」」」」