今日は良い星空だ。
真っ暗な闇と、キラキラ輝く星のコントラストが絶妙だと思う。
今も彼はそこに居る。
手が届きそうな距離なのに絶対届くことのない場所に。
近くて遠い、距離。
「何で、何も言わずに居なくなったの?」
「………」
「三年前のことだよ。ここあちゃんも楓も死ぬ気で亜莉沙ちゃんのこと探してたんだよ」
「…ごめん」
でも、あたしには堪えられなかったの。
皆と笑って過ごせる自信が無かったの。
「楓…一時期ノイローゼになりかけてたんだよ」
「え?」
「俺のせいで…って思い詰めちゃってね」
「どうして…」
どうしてそこまでしてくれるの?
あたしは彼の優しい嘘に騙されてたはずなのに。
三年前が蘇る。
一度止まった時間が動き出す。
あたしの中の時計が時を刻み出した時、
もう彼から…離れられない。


