上気していた頭が一瞬で冷える。
誰とも繋がらないようにしてたのに。
よりにもよって彼の親友だなんて。
「あたしっ…急用思い出したっ!」
「亜莉沙〜?」
いきなり席を立ったあたしに皆は驚いていたけど、そのまま代金を机に置いて歩き出す。
固まっている那智君の横を足早に通り過ぎようとした時。
__パシッ…
「離して」
「離さない」
彼があたしの腕を力強く握って決して離そうとしない。
「痛いんだけど」
「ちょっと来て」
話噛み合ってないし。
那智君に引きずられるまま店を出る。
皆は早速お持ち帰りかぁー?…なんて呑気なことをほざくだけで、誰ひとり止めてくれなかった。
「離して」
「………」
「離してったら!」
やっと腕を離してもらえたのは少し人通りが少なくなったビルの影だった。
「何?」
「今日の合コンに隣の大学の美人のアリサちゃんが出るって言うから倍率凄かったんだよ〜?まさかとは思ったけどね」
「本題からどうぞ」
「相変わらず冷たいねー」


