「……さ…」
誰?
さっきの闇はどこへやら、うっすら目を開けると太陽の光が差し込んできた。
朝…?
さっきのは、夢…?
朦朧とする意識の中視界に入り込んで来たのは、
「亜莉沙!!」
…母親のドアップ。
「ぇ…何」
起こされたのとか初めてなんですけど、多分。
「…ってか今、何時」
パンパンに腫れているであろう目を擦りながら銀の時計を手にとる。
「くっ…くくくく9時〜!!?」
「うるさいわね…」
朝礼は8時半からだから、間違いなく遅刻決定。
でもこの目を治してたりしたら…………うん、今日はサボろう。
「何一人で自己完結してんのよ」
「いや、今日はサボろうと思って」
「は?何言ってんの?」
「え…一日くらい良いじゃん」
「違くて……」
このあと飛び出す衝撃発言にあたしは目をひんむくことになる。
「あんた…昨日で学校辞めたじゃない」
母親は実に真顔で爆弾を投下した。


