あたしは母親を深く恨んでいた。

大っ嫌いだった。


こんな奴の子供になりたくなかった。









なのに…


どうしてだろう。




どうして。




どうして、こんなに嬉し涙が止まらないんだろう。




その答えはきっとあたし自身が1番よく知ってる。




あたしはきっと心の中で、奥底で、この言葉を待っていたから。


闇に囚われて見えなくなった綺麗な感情。


決して難しいものではない、〝愛〟というシンプルな感情。











本当は好きだった。


大好きだったよ。




………お母さん。






あたしは


貴女の子供に生まれてこれて


幸せです。