「やべぇ、止まんねぇかも…」
「…ぁ…ゃだ……ッ!!」
意思とは関係なく口から漏れる甘い吐息を堪えていると、背中に激痛が走った。
冷たいセメントにたたき付けられた背中は、ひりひりと悲鳴を上げている。
息をつく暇も与えないキスが終わったかと思った瞬間、また両手を頭の上で縛られた。
「…はぁ…っ」
息が乱れるあたしを余所に、どんどん過激になっていくキスに比例するように涙が下に水溜まりを作る。
助けて…光梨……
光梨光梨光梨光梨光梨…
目を閉じても、開けても、脳裏に浮かぶのは君の顔。
場違いにもこんな時に実感する。
あたしは、光梨が“すき”だと。
溢れる想いは声ではなく、涙として下へ落ちていく。


