唇を伝って脳に熱が回る。
それと同時に頭がオーバーヒートして、耐えきれなかった思いが雫となってこぼれ落ちた。
熱いものが、別の生き物のようにあたしを壊していく。
あたしは“恋”を知った日から、光梨を好きだと自覚した日から、
誰にも抱かれていない。
少しでも、光梨に近づきたかったから。
白になれなくても、黒じゃない、グレーになりたかった。
真っ暗な闇から救い出してくれたのは、
……やっぱり君だったよ。
あたしにとって、援交は日常だったんだ。
小汚い親父でも
チャラいホストでも
金さえあればいくらでも抱かれてやった。
なのに、今はイヤでイヤで仕方がない。
コイツに抱かれるのも仕事だって思えば良いのに。
口の中を動き回る舌が気持ち悪くて、涙が溢れて止まらない。


