「…そっか」




強がってても、俺の頬はもう涙の跡がいっぱいで。


首を傾げながら、顔を覗き込もうとする亜莉沙の肩に顔を埋める。


最後に泣き顔なんて…、見られたくねぇよ。




「亜莉沙…」

「ん?」

「好きだよ」

「…ん」


好きだったよ。

大好きだったよ。


さよなら…俺の片想い。






亜莉沙は俺の全てだったんだ。




亜莉沙が笑うと嬉しくて

亜莉沙が泣くと悲しくて


全てが亜莉沙を中心に動いてた。





亜莉沙の涙が俺の涙になり、


その分お前が笑ってくれるのなら、




俺は泣くよ。


…お前のために。








大好きだったよ。


だから、亜莉沙の幸せを願う。

一番に、誰より。




愛してるから、


…――ばいばい。






〜蓮斗side〜