「やっと午前の授業終わったー!」


「後は寝る授業だけだし☆」


「あたし購買行くけど、亜莉沙は?」


「あー…今日はお弁当あるけど、自販機行く」




そう言いながら二人で席を立ち、教室を出る。




購買と自販機は場所は違うものの、一階まで降りなければならない。


うちの学校は、学年が上がるごとに階が下がっていく、先輩優先方式。


だから高一は、

購買に行くのが面倒だし、部活に入ってる子はなにかと大変だからと一階に行きたがらない。




購買に着くともうすでに行列が出来ていた。


「うわー、結構並ぶねー」

「だねー。亜莉沙、自販機行っといで」

「ありがと」


ここあの承諾を得てから自販機に向かう。


自販機は購買よりもう少し遠い場所にある。

購買から角を曲がって突き進めば五台ほど並んでいるはずだ。




「お、あったあった…」


うちは結構種類は豊富な方だと思う。

…五台あったらそりゃ豊富か。