「ねぇ、ここあ。質問していい?」

「なぁに?」


ここあが不思議そうにあたしの顔を覗き込む。




「その人に触れられると嬉しい?」

「そりゃあね」


当てはまる。




「それから…ドキドキする?」

「うん。心臓破裂するかと思うくらい」


当てはまる。




「これで最後。

その人が笑うと…泣きたくなる?」


「ああ…なるなー…。…うん、大好きな人だったら」




当てはまった。




妃崎 亜里沙は










「あたし…、


……光梨が好きかもしれない」






その日、初めて


恋というものを


知りました。