それ以来、寂しい時には手紙を書いて。



苦しい時には手紙を書いて。



満月の夜には泣きながら、夏くんを想いながら、届くはずのない手紙を書き続けました。













そんな日々が2年経った頃、絢は大学の友人から告白されます。

(夏くんが死んだときの絢は高校生で、この話での絢は大学生という設定です。)







その友人が、夏くんの双子の兄、夏夜
です。

(夏海は「夏くん」で夏夜は呼び捨てのままですが、こっちの方がしっくりくるので、以下より「夏くん」「夏夜」と書きます)








夏くんを忘れる事ができず、ずっと自分を責め続けていた絢に、夏夜は言います。











絢ちゃんには夏海の事を忘れないでほしい。夏海は絢ちゃんが悪いなんて思っていないよ。(←あれ、こんな事言ったっけ?)俺は君が好きだから、大事だから、君には辛い思いをしてほしくない。








その言葉に絢は救われました。









もう一度恋をする事を最後の手紙に書きます。