でも……泣いちゃダメなんだよね。 最後くらい笑ってほしい、って夏くんが言ったから。 頑張って、笑おう。 「絢ちゃん……」 隣では私に心配した目を向ける夏夜くん。 私はその手を取った。 「夏夜くん、行こう?」 笑顔を向けると、夏夜くんは笑い、私の手を握り返した。 「ああ。星を見に、な」