夏夜くんと話し続け、どれだけ時間が経っただろうか。 「……っ」 何も言わずに手紙を読んでいた夏くんが声を出した。 それも、掠れた声。 「「え……?」」 夏くんを見た私たちは、その光景に目を疑った。 「夏くん……どうしたの?」 なんで……。 「お、おい、夏海? どうして泣いてんだよ……」 なんで、泣いているの? なんで、そんなに悲しそうな顔をしているの……? 「絢……」