幸せの鐘が鳴るまで



「賛成じゃない人~。」





あげたのはたったの二人だった。

一人はおしとやかで美人の、
椎名春香(シイナ ハルカ)だった。
春香は男子からは結構モテモテだったがその反面、女子には嫌われていた。


もう一人は皆の嫌われものの男子。
三沢康孝(ミサワ ヤスタカ)だった。
メガネをかけており、頭は良いのだが根が暗くまじめだった。

真衣は春香に近寄った。



「一人目のターゲット決定。」



女子が歓声をあげたが、男子は少し苦笑いをしていた。

「…嫌だよ、何でこんなことしなきゃいけないの?」


春香は泣きそうになっていた。