「抱きしめたの?抱きしめられたの?」
なんだその恥ずかしい質問…!
「強いて言えば…られたほうです。」
「ほうほう。」
何に納得したのかは分からなかったが、藤原さまはじゃあと言ってサウナの中の人をかき分け、人ごみに消えてしまった。
それにしても人増えたな…。
4畳分くらいのサウナに、これでもかってくらい人が詰め込まれていて、
暑さと湿気のむんむんさといったら、半端じゃない。
お肌が潤いすぎちゃうよ(笑)
そろそろ外の涼しい空気を吸いたいと思った瞬間、あの眩しさが、藤原さまが戻ってきた。
「あれ、どうしたんです?」
「あいつ、ただの天然だった。」

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