それのせいで爆発しそうな頭をさらに温めるサウナの中で、私は状況が整理できずにいた。
そっか…端から見たら抱きあってたんだ…。
あれだって誰も見ていなかったわけじゃないし、藤原さまは堂々とって言ったし…。
私相当恥ずかしい立場かも…。
「いや、イチャつくなら余所でやれって言おうとしたんだけどね、彼女じゃないなら別問題だなこりゃ。」
藤原さまがおもしろおかしく言うのを、私は追い詰められているとしか思えなかった。
恐怖でも絶望でもない。
私は今、羞恥のどん底に突き落とされようとしている…!
「あ、あれはっ!抱きあったわけじゃなくて…」
え、と藤原さまがこちらを向く。

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