SWIMMING*SCHOOL


何事も柔軟にかわしてうまく巧みに生きるタイプ。


なら……


「藤原さま?」


「はい?」


素晴らしく軽やかなかえりごとで、こちらをにこやかに見つめてくるのは、紛れも濁りもない綺麗な瞳。


「あれ、許してくれたんですか?」


「うん。今許した。」


ある意味単純だなっ…。


「さっきのご用件は!」


私がイケメンに目がくらんで、お近づきになりたくて、迂闊に話しかけたわけじゃない。


藤原さまから話しかけてきたんだっ!

今回ばかりは…


「あ、そうそう。君、コウの彼女?」


……は?


寂しいことに彼氏いませんけど。

寂しいことにリアル充実してないですけど。