それ落ち着けようとしてやったことなの!?
……………。
天然たらしだ~。
天然記念物のみたらしだ~。
「あのっもう、平気…です。」
心臓のバックバクは悪化してますけど。
「あ、そう?」
梶原コーチの体が離れる。
にもかかわらず、ちっとも冷めない私の体。
「さっきはどうした?足吊った?」
「ああ足吊ってません。」
テンパる…どもる…きょどる…
"あ"って何回言った?私…。
「え、じゃあどうしたの。」
どうしたって……溺れた。
自分の左にいるイケメンとはどうしても目を合わせられないから、前を見る。
25メートル先で、クロールを泳いでいる13級の子たち。

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