コーチはバッチリ整った顔で決めて行っちゃったけど…。
何も理解していない私。
とりあえず私が何かしなきゃいけないのは分かった。
1番やだよ~。
「次のあそこの板まで泳いで着地して、またこっちの板まで泳いで戻ってくるんだよ。」
あ、何も言ってないのに江原くんが教えてくれた。
「ありがとう!江原くん!!」
「え」
私は張り切って次の板に向かって足で板を思い切り蹴り、
水中へと飛び出した。
……で?何するの?
元気よく踏み切ったのは良かったものの、何をしたらいいのか分からなかった。
次の板までどうやって行くの!?
………あ、クロールかっ!!

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