赤い板に再び着地して顔をあげて驚いたのが,
その赤い板はコース端から10メートル地点のところに置かれていた。
随分と長い10メートルだったなあ。
するとばっちり梶原コーチと目が合う。
「形はそれなりにできていたけど息継ぎのタイミングが合わないな。
ゆっくり慌てなくていいからタイミング合わせてごらん。
じゃないと水吸っちゃうよ。
あ,あと手の動きに気をとられすぎ。バタ足頑張って。」
梶原コーチはそれだけ言うと,
私から離れ,江原くんのほうに手を差し延べに行ってしまった。
近かったな…
ピンクのフィルター越しの梶原コーチだったので真っ直ぐ顔を見ることができた。
ゴーグルってまぢでナイスだな。

![セルリアン-cerulean-[番外]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
![アンジェリカ-angelica-[番外]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre7.png)