SWIMMING*SCHOOL

コーチは自分の首筋軽く掻きながら、「んー、分かった」と納得した。


こんなイケメン家に連れてったら多分みんな勘違いしちゃうよね。


お母さんもいつも家じゃ部屋着だし。


「ちなみに何階に住んでるの?」


「えぇ!?」


突然のコーチの問いに意外と大きな声をだしてしまった。


え?にしても、え?


「何階…って、お母さんに挨拶するのはやめたんじゃ?」


「あ、それは諦めたよ。でも何階に住んでるのかなって」


え、これは私に興味をもってくれてるの?


「6階です」


「ふーん、そっか」


…なんなんだろ。何か意味があるのだろうか。


「寒いしもう遅いから中入りな!金曜の練習、待ってるから」