SWIMMING*SCHOOL

え?


「父以外はいると思いますけど…なんでですか?」


「俺お母さんにご挨拶しようかな」


……え!?


え、そそそんな!急にそんな!
まだ何も準備できてないのに!


ご挨拶って!え!?親にご挨拶って!


「遅くまでお嬢さんお借りしててすみませんって」


…あ!なるほどね!
そういう挨拶ね!なるほど…


私はひとりで何かを想像して暴走していたが、あまりにも恥ずかしすぎて頭の中を公開できずにいた。


「いいですよ、挨拶なんて!ただのスイミングのレッスンですし!」


「でもいつもより遅くなっちゃったよ?凛怒られない?多分心配してただろうし」


「平気です!送ってくださったうえにそんな気遣いまですみません」