「この様な事が、どうして・・・ッ!?」
「落ち着いてください、僕は、あなたを困らせるつもりは───」
「ならば何故!?何故この様な事が出来るのですか!?」
「あなたを・・・」
「愛しているから!?」
「・・・っ、そう、です」
「ならば、こんな愛になるというのならば、私は要りません!!」
「貴女は、僕のことが嫌いなのですか?」
「・・・嫌い?」
「僕に触れられるのは、嫌?」
「嫌、じゃ、ないけれど・・・でもっ!!」
男は女に溺れたかった。
肌に触れて、その笑顔を隣で見たいと思っただけだった。
女も同じだった。
ただ一つ違うとすれば───
女は主を持ち、
主と男を思う気持ちが相対し、ぶつかっているのだ。
そう───

