3月4日 夜

何度も大量にミルクを吐く。
翌朝、医療センターに入院。
それでも『きっと治る病気だ』と思いつつ、
看病が始まった。

何日も検査が続いていくうち、
『肝臓』と言う言葉がお医者さんの口から出るようになった。

母は
だんだん、だんだん
不安になった。

肝臓の病気で何とも恐ろしい病気があるということを、
少し知っていたのだ。

しかし
『かよがそんな何万人に一人などという病気のはずはない』
そう強く思い、祈っていた。


医療センターで9日間の入院の末、
かよは千葉大附属病院に送られた。


病名『先天性胆道閉鎖症』


闘病生活が始まった。