「光喜。そっち寒いでしょ。いい加減中に入りなさい」 「別に……寒くねぇし」 母さんは悲しそうに、ガチガチと歯を鳴らしながらつまらない意地をはる情けない息子に哀れみの目を向けて暖かい居間へと入っていった。 可哀相な俺に冬の寒さは容赦なく、俺を凍えさせた。時は非情にも刻一刻と過ぎていく。