俺はやけにだらだらと帰る支度をしている悠太に話しかけた。 「おい、悠太」 「何」 「これ、お前にだってよ」 そう言って俺は若干乱暴に加藤から預かった小箱を投げた。 「ちょ、おま!投げんなよ危ねぇな!そんなんだからチョコ貰えないんだよ」 ニヤニヤしながら悠太が言う。 うるせぇ。 浮かれきった悠太は俺の舌打ちには反応しなかった。 そしてさっきまでが信じられないほどの早さで帰り支度を済ませると、満面の笑みで言った。 「帰ろうぜ!」