・・・迷惑なだけじゃん。 もうすぐ大会だっていうのは、私だけじゃない。 琉依だって、成崎君だって・・・赤堀だって。 そう、こんな練習、私だけのためなんだ。 大会前。 だから、きっと赤堀だって自分の練習したいのに。 勝手に付き合わせて。 でも、やっぱり、横回転なんて取れないままで。 本当に・・・迷惑かけてるだけだね。 「・・・ゴメンね」 気付いたら、口が動いてた。 「え・・・?」 不思議そうに赤堀は首をかしげた。