「・・・寛人君?」 真帆先輩が彼氏さんの名前を小さく呟いた。 その呼び方があまりにも愛しそうで。 その一言で分かった。 真帆先輩は幸せなんだなって。 「あんまり会えてないけど・・・メールとかは結構してるよ。 学校とか別々でも、私は寛人君を信じてるから。 やっぱり、好きだから・・・」 小さく小さく真帆先輩は言葉を紡いだ。 小さい声だったけど、一言一言を噛みしめるように、真帆先輩は話してくれた。