平林 琉依は私の友達。 同じ卓球部です。 成崎君は1つ年上の琉依にベタ惚れなんだ。 そこまで一途に想われている琉依がちょっとだけ羨ましい。 「ここじゃなんだから・・・ちょっと外行きません?」 成崎君は、私の返事を聞かずに、手首を掴んで廊下に連れ出した。 ちょうど卓球部の活動場所である第1多目的ルーム、通称1多を出たところにある廊下にはベンチがある。 私達は、そこに座った。 「・・・先輩は、年下ってどう思いますか?」 切なそうに成崎君は尋ねた。